近年になって有名になった「クラウドファンディング」という仕組み。
クラウドファンディングによって成功を掴んだという話がよく流れていますが、その実態について正確に知っている方はそう多くないでしょう。
クラウドファンディングについて
クラウドファンディングとは、「crowd(群衆)」と「funding(資金の調達)」を組み合わせた言葉。
2つの単語が表す通り、群衆から資金を調達する行為を指します。
クラウドファンディングはインターネットの発展によって可能となった資金調達方法です。
アイデアやプロジェクトを持った発起人がインターネット上で資金の提供を呼びかけ、そのアイデアに賛同した人々が投資する形で行われます。
投資者への見返りとして投資金額におうじてメリットを得られるケースも多く、小遣い程度の金額から大金まで幅広い額が投資されています。
クラウドファンディングは第二種金融商品取引業
クラウドファンディングは比較的容易に投資をつのることができますが、しかし一切制限がないというものではありません。
クラウドファンディングは「第二種金融商品取引業」に分類されており、投資を呼びかけるためには登録をしなければならないのです。
第二種金融商品取引業とは有価証券の募集、私募などが分類されるもの。
クラウドファンディングまさしく有価証券を集める行為ですので、この第二種金融商品取引業に分類されるのです。
登録をせずにクラウドファンディングを行うと出資法(出資の受入れ預り金及び金利等の取締りに関する法律)に違反することとなり、場合によっては刑事罰を受けることとなってしまいます。
一見すると誰でも成功のチャンスをつかめる簡単なサービスのように思えるクラウドファンディングですが、実はそう簡単に手を出せるものではないのです。